海で最も強い毒を持つのは、どんな生き物だと思いますか?

体が大きい?

牙が鋭い?

毒々しい目立った見た目をしている?

いいえ、オニダルマオコゼはこのいずれにも当てはまりません。

オニダルマオコゼ

とてつもない猛毒を持つ魚としてその名を馳せるオニダルマオコゼの平均体長は30 – 40cmで、重さは約2kg程度。背ビレの13の棘に猛毒を持っており、刺されると数時間にわたる激痛に襲われ、最悪の場合、死に至ることもあります。

ダイバーに被害を与えることは滅多にありませんが、もしもの事態に備えて、ぜひオニダルマオコゼの生態を把握しておきましょう!

生態その1.オニダルマオコゼはインド洋や太平洋西部などに分布し、国内では沖縄などで遭遇する可能性があります。サンゴ礁や岩礁域などの浅い海に生息しています。

生態その2.オニダルマオコゼは毒を使って捕食すると思われがちですが、実際は獲物が現れるのをじっと待ち構え、狙いを定めて素早く大きな口で捕食します。

生態その3.カモフラージュに長けており、よく岩場やサンゴ礁などに隠れています。体色は若干の差異がありますが、いずれも岩そっくりに擬態していて、周囲の環境に溶け込んでいます。そのため、ベテランのダイバーでも見落とすことがよくありますが、うっかり踏んでしまうと刺されて命を落とす危険性があるので要注意です!

生態その4.幸いなことに、オニダルマオコゼは決して攻撃的な生き物ではありません。オニダルマオコゼの毒は、外敵から身を守るためのものであり、捕食者から攻撃されたり、または人間に踏まれたりなど、背ビレに圧力がかかったときに毒を放ちます。万が一、オニダルマオコゼに刺された場合、激痛が走り、死に至る危険性があるため、早急に手当てを受けましょう。患部を温水に浸けると一時的に痛みが緩和されますが、必ず医師の診断を受けましょう。

生態その5.オニダルマオコゼは魚ですが、水の外でもなんと24時間生きることができるそうです。

most venomous fish stonefish

「みんなで作る魚図鑑」にも多くのオニダルマオコゼの写真が投稿されています。本当に岩そっくりですよね!

stonefish

皆さん、上述の海域へ出かける際は足元にオニダルマオコゼがいないか気をつけてくださいね!

もし”運よく”オニダルマオコゼの写真が取れたら、こちらにご投稿ください♪

 

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